命のともしび

風邪で重い体を引きずり仕事場に行くと、忘れ物を取りに帰った人のため待ちぼうけをくらい、次の仕事場では、初歩的なことが出来ていないもののチェックで時間を取られ終電を逃し、朦朧とした意識の中、この世のものとは思えない醜い呪詛の言葉をぶつぶつ吐きながら机に向かっていた小生は、ふと午前中に受け取り鞄の中に仕舞っておいた本を思い出した。
梱包を外し、本を開く。
するとどうだろう、あれほど荒んでいた心が浄化されていくではないか。
ページを1枚1枚めくる度、小生の濁った目に映っていた荒んだ世界が、どんどん鮮やかな色を取り戻していく。
全てのページを読み終え、本を閉じた小生は呟いた。
桃子、ありがとう。。。


嗣永桃子写真集 momo16 (ももいろ) (DVD付)

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