私たちは オバさんになっても 手をつなぐ かわいい恋をする

二十年前に命を失い、時間が止まったまま大好きな男の子を捜していた少女と


二十年間罪を背負い齢を重ねてきたかつての少年


その二人の再会のきっかけを作り、見届けた現在の少女たち


若い演者は自分と仲間が同時代に生きている喜びを感じ


演者より年長の観客はこれまでの人生を思い起こす




寝る子はキュートはそんな時間や思いが交錯するお芝居でした。
とか書くと堅苦しい感じがしますが、実際は会場内のあちこちで笑いが聞こえる楽しいお芝居ですので、来れなかった人は是非DVDを見て欲しいなぁと思います。


僕がこのお芝居で一番感心したのが歌の使い方。
最後のミニライブ(『桜チラリ』、『タイムカプセル』)の選曲は芝居の余韻に浸るのにぴったりだし(まずこの2曲ありきでシナリオを書いた?)、白眉は『私がオバさんになっても』。
幽霊の少女が生きていた当時の最新の曲(周りの者にとってはかなり古い曲)を歌う、というシーンで使われていて、この曲には

私がオバさんになったらあなたはオジさんよ



というフレーズがあるんですけど、この曲がリリースされた当時誰だか忘れましたが、「そんなの当たり前じゃないか」みたいな突っ込みを入れていた芸能人がいたのですが、この幽霊や好きだった男の子にとっては当たり前じゃないんですよね。
この2人以外にとっても、年を重ねるほど、同時代を生きてきた仲間が様々な理由で減っていく。。。
『私がオバさんになっても』は、このお芝居のせいで僕の中では泣ける曲になってしまいました。




キューティーショー、初デート、そしてこの寝る子はキュートと、今年の℃-uteの上半期の充実ぶりは半端じゃないですね。
今日の公演では新曲の披露があったのですが、今の勢いをダイレクトに感じさせる圧倒的な力を感じました。